婚活時代

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)

5年以上前に出版された「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)
「婚活」という言葉を作った山田 昌弘先生、白河 桃子先生の本だミァ。
「婚活とは、結婚するための活動ということで、就職活動のアナロジー」で、結婚するためには就職活動と同じように、正しい結婚活動をしようよ~という意図が、、肉食女子を生む少し誤って解釈されてしまった「婚活ブーム」を振り返った「婚活」症候群 (ディスカヴァー携書)という書籍も出版されているミァ。
5年、6年前と未だに変わらないところも多い婚活。miaWooを利用して少しでも良いようにできると良いミァ!


婚活時代  著者インタビューより

--今の若者の4人に一人は結婚できないというご指摘に、たじろいでしまいました。いまや、婚活しないと結婚できない時代になってしまったということですが、まず、『「婚活」時代』という本のタイトルにもなっている「婚活」という言葉について、教えていただけますか?

山田先生 婚活とは、結婚するための活動ということで、就職活動のアナロジーなんですよ。
昔は学校を卒業すると、自動的にどこかの会社に就職できました。それが、バブル崩壊以降、さまざまな規制緩和が進んで、自動的な就職ができにくい社会とな りました。そこで、就職するためにさまざまな活動をする、就職活動=「就活」が一般的になったわけですが、結婚も同様です。
1980年ぐらいまでは、結婚も、待っていれば自動的にできるものでした。親族の誰かが紹介してくれたり、会社が出会いの場でしたから。だれもがいつかは 結婚できると思っていてOKだったわけですが、今はそうではなくなりました。就活しないとフリーターになってしまう可能性が高くなるのと同じように、結婚 したくてもただ待っているだけでは、結婚することがムズカシイ時代になったんです。というわけで、結婚したい人は、結婚活動=「婚活」を意識してやること が必要だし、就活と同じように、それを社会的に支援することが必要であろう、ということなんです。

--具体的にはどんなことを心がけたら良いのでしょうか。

白河さん 受け身で待たないで、積極的にいろいろな場に出ていくことですね。 彼氏がいないなら、それを表明する。それだけでもちがいますよ。エビちゃんみたいなステキな格好をするのも、恋愛がしたいという意思表示。服装をサインに するわけです。そんな具合に、なんらかのサインを示さなければはじまりません。じっと待っているだけでは、胸の奥に秘めた美しい心も、わかってもらえませ んからね。

--自分から待っているだけでなく?

白河さん 山田先生も本書で指摘されていますが、昔の日本には結婚できるシス テムがありました。でも、そのシステムが崩壊した以上、そういう期待は一度捨てないといけません。女性の立場からいうと、やりにくいし、生きにくい時代に なったということも言えるかもしれません。社会学的にも、選択肢は広くないほうが、自分が納得しやすいんですね。
とはいえ、選択肢が広がったということはすばらしいことだし、一度自由な生活を味わってしまったら、もうもとには戻れないと思います。昔だったら、結婚す るなら仕事をやめるしかなかったんですから。今は細かい選択肢がたくさんあって、バリバリ仕事をすることもできるし、仕事はほどほどという人もいる。 仕事を続けながら、子供をいつ産むかという選択もある。かつてのように同じ時期にみんな結婚して子供を生む横並びじゃなくなったんです。選択肢が広がると いうことは、自分で決断しなければならないことが増えることでもあるんです。

--なるほど、臆さずチャレンジしてみることも大切ですね。ところで、男性の格差そのものは、過去にもあったと思うのですが。

山田先生 戦前は、階層が固定化されていて、同じ階層の男女同士で結婚するので、結婚という点での問題はあまりなかったんですよ。ところが、現代は明確な階層区分がなくなり、階層が流動化している中で、若い男性間の格差が広がってしまいました。
ヨーロッパやアメリカのほうが、結婚しやすいというのは、ある意味、階層の区分がはっきりしていることがあげられます。同じ階層の中で、相手を見つけるから、結婚難が起きないわけですが、日本はヘンに流動化してますので、玉の輿的な希望が持ててしまうわけですね。

--社会的に後押ししないと、前に踏み出せない国民性ということもありそうですね。

山田先生 国民性もないとは言えませんが、パートナー探しを困難にしている原因は、トレーニングする場がないことです。
たとえばアメリカでは、高校時代に徹底的な男女関係のトレーニングがなされるわけですよ。高校生にもなって、彼氏や彼女がいないのは恥ずかしいことなの で、友達がサポートしたり、紹介してくれてつきあい方を学んでいくわけです。日本は高校時代は受験に追われ、大学に入学したとたん、格差社会の中に放り込 まれる。なので、男女交際についてのノウハウを身につけないまま大人になってってしまう人が増えてくるわけです。
アメリカの高校生の場合、最大のトレーニングの場は、卒業パーティです。カップル参加が原則だから、相手を決めるために必死に努力しますよね。婚活なら ぬ、プロム(アメリカの高校などで学年末に開かれるフォーマルなダンスパーティ。原則、男女のペア参加)活動をするわけです。そんなことも考えると、カッ プル文化がないということが、今の日本にはかなりマイナスですね。

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