結婚小説

結婚「四十歳前の恋愛」、慎重になるべき?

「本当」の出会いって何? と考え過ぎる必要はないと思うミァ。miaWooでは、 たくさんの友達未満、恋人未満の人達とコミュニケーションして、そこからお付き合いに発展するという流れを作っていけたらいいなと思ってるミァ~!

結婚「四十歳前の恋愛」、慎重になるべき?

こんにちは。ライターの黒澤真紀です。
今回は、中島たい子さんの『結婚小説』を題材にさせていただきます。こちらの小説は、題名からも察しがつく ように、まさに「結婚についての小説」で、フリーだった主人公の貴世が、福原さんという男性に巡り合って、恋愛をしている延長に近づいてきた「結婚」とい うものをどのように捉えていくかが詳細に描かれています。

貴世の言動を、「私だったらどうするかな……」と自分と照らし合わせな がら読み進めることができる小説なので、印象的なセリフが随所にちりばめられています。特に、貴世が四十歳を目前にしていることもあり、友人も含め、結婚 や恋愛に慎重になっていることがうかがえる話題は随所に出てきます。福原さんとの恋愛に慎重になってしまう貴世を前に友人の里香と英子はこんなやりとりを します。

「結婚したいからって、適当な人を探して、無理に好きになるのが出会いですか? 恋ですか? 私は本当の出会いを待ってるからいいです」
「本当の出会いって何? 結局理想が高いのよ」
—『結婚小説』(中島たい子/集英社)

里 香は、自分たちはこの歳まで待ったんだから、焦って適当に結婚を決めたくないという価値観の持ち主で、それに対して、パッと結婚を決めた英子は「それが恋 というものなのだ」と言うのです。当の貴世は、自分に彼氏ができたことを報告したことに対する友人二人の反応を冷静に観察しているという場面です。

■「好き」というよりは、「お気に入り」からのスタートでもOK
読 んでくださっているみなさんの中には、自分の中の「好き」が100%、いや120%になった相手としか付き合うべきではないと思っている人がいらっしゃる かも知れません。おそらく、真面目で、付き合うということに誠実でいたいと思っていらっしゃるのだと思います。ただ、好きではないけど、お気に入りだな、 という彼と付き合うことになりそうだったら、付き合ってみましょう! 意外と楽しい人かも知れませんし、そういう人がいるということが、あなたをますます 素敵にしてくれるはずです。

■出会いに「本当」も「本当じゃない」もない。
「本当」の出会いって何? なんて、気負って 考えることはありません。彼と出会って、目の前に存在しているということ自体が「本当」なのですから、そこはさらっと流して、この人を好きになったらどん な恋愛をするかなと想像して、行動を起こす方がずっと現実的です。年を重ねると、一つ一つの行動に理由を求めがちですが、さほど考えなくてもよいところ は、さらっと通り越してしまいましょう。

■理想が高いのは、若さの証拠
「30歳を過ぎると、なんだか性格がまるくなっ た。理想の男性像も、どこかしらやさしくなった」なんて話をたまに聞きます。その原因として、現実にそんな素晴らしい男性はいないと実感したか、自分もま だまだ未熟だから相手にもそんなに求めちゃいけないなと思ったなどが挙げられますね。しかし、「仕事、顔、年収、性格、親、健康」など、まだまだ男性への 理想を高く持ち続けているということは、先ほどあげたやや妥協に近い感情がない、もしくは少ないということですから、まだまだあなたが若いということで す。あえて理想を低くすることなく、同時に若さも保ち続けてほしいと思います。

年齢を重ねると、無意識のうちに恋愛に対して慎重 になってしまうかも知れません。ただ、賢い恋愛をしようとせずに、自分の気持ちにパッと反応してみるほうがうまくいくことがあるはずです。小説の登場人物 たちの言動を参考に、恋愛観や結婚観を考えてみるのもよいのではないでしょうか。

※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。

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