一山越えた街コンブーム。ついにタイにまで飛び火

今年になってシンガポールでも、アサヒがスポンサーになって現地の日本食レストランが集まり、街コンは開催されているようですね。次にはタイ。 miaWoo も早く海外進出したいな。

一山越えた街コンブーム。ついにタイにまで飛び火

9月7、8日、日本人在住者の多いバンコクについに街コンが上陸した。

昨今のバンコクは、若い世代の在住者向けに洒落た飲食店も増加し、日本人同士の出会いの場となっている。とは言っても、まずはその店に馴染むことが先で、バンコクに来たばかりの人にはオープンな出会いの場とは言い切れないところもあったのも事実。

そんな中で、若者が集う店として人気の「ウッドボール・タニヤ」の店長であり、ラッパーとしても活躍するメック加藤氏が友人の「バンコクで街コンをやってみたら?」という提案から親しいバー・オーナーらに呼びかけ、バンコクで街コンが開催されるに至ったのだ。

タニヤという日本人向けクラブやスナックの集合地帯で、「ウッドボール・タニヤ」、「アクア・タニヤ」、「システム」の3店舗が会場となった。当日券は男 性700THB(約2100円)、女性400THB(約1200円)で飲み放題、協賛の「日本橋焼餃子タニヤ店」が豚しゃぶなどを振る舞った。

初日は男女それぞれ50人の計100人の定員に対し、男性80人、女性50人弱と大盛況。

参加された日系企業の社員Kさんは「バンコクに来て日が浅いので、男女問わず知り合いを増やす目的できました」とのことで、やや女性が少なかった点も特に大きなマイナス材料にならず、大成功を収めた。

2日目は日曜日だった上に雨まで降り、半数近くまで参加者は減ってしまったが、どの店舗でも人数の少なさをカバーする賑やかさを見せた。

普段よりも女性に声をかけやすい雰囲気もあったし、開催者側で男性グループと女性グループを引き合わせる気遣いもあって、多くの方に様々な出会いがあっただろう。

今回の開催の中心人物となったメック加藤氏は

「初日はかなり盛り上がりました。発案から2か月で開催に至ったので、今後は飲食店なども巻き込んでやりたいですね」

と語る。参加された女性グループのひとりは「話題になっていたので、とりあえず見に来た感じです」とのことで、各店舗の元々の知名度とタイ初ということから、話題性に関しても十分だったようだ。

元美容師というセンスを活かして、男性会社員御用達のエリアに女性でも入れる洒落たバー「アクア・タニヤ」をオープンしたのはカズさん。広々とした店内で はビリヤードやダーツが楽しめる。オーナー店長のカズさん自ら、積極的に女性グループと男性を引き合わせてくれ、場は大盛り上がりだった。

「今回は初回で手探りの中でしたが、とりあえず次回は1日だけにしてどかんとやりたいです」

バンコク在住の友人に会いにきた旅行者の男性参加者は「やっぱり女性と知り合いたいですね! バンコクにいる日本人女性がどんな方か話してみたいです」と意気込んでいた。

「システム」は日本人向けのエリアにありながら、白人も多く集まるインターナショナルなバーだ。雰囲気も3店舗の中では最も落ち着いている。オーナーであるMAOさんも流暢に英語を話す、ナイスガイだった。

つい先ほど互いに知り合ったばかりという日本人会社員のグループに声をかけられて、27歳のバンコク在住会社員の女性NさんとSさんは「街コンが日本で流行りだしたときにはバンコクに住んでいたので、街コンというものに興味があったんです」と参加理由を語った。

「初日は参加者全員がこの店に集まって、じゃんけん大会があったんですが、もうぎゅうぎゅう詰めで」とMAOさんは笑顔を見せる。

2日目は「アクア」で開催されたじゃんけん大会は、参加者が一堂に会しメック加藤氏とじゃんけん勝負をするというイベント。賞品にはシャンパンや数千バーツの共通ドリンク券が当たるもので、一番盛り上がるものとなった。

主催者側が全員口を揃えるのは「またやりたい!」ということで、年に数回の開催を検討しているという。今後バンコクで日本人同士の出会いが広がりそうだ。 <取材・文・撮影/高田胤臣>

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